螺旋のなかの必然





−僕達は必ず巡り会う。
これはもう決まっていること。
必ず、
また出逢えるから・・・



***



僕達が出逢ったのは必然だった。
目が合った瞬間から僕達は惹かれ合った。お互いの視線を外すことすら忘れてしまったように立ち尽くした。



あの時、僕はすでに知っていたんだ。
こんなこと言うとあなたは怒るかもしれないけれど、知っていてよかったと思ってるんだ。
だって、あなたと過ごす時間を大切にすることができたのだから。



僕、今まであんなに大切にされたことなかったよ。
ほんとに。
初めは戸惑って、意地を張って、逃げ出して、ずいぶんあなたを困らせてしまった。
ごめん。ほんとにごめんなさい。
うれしかったの。嬉しくて涙が出たのなんて初めてだよ。
ぷっ、あの時のあなたってば突然泣き出した僕を見ておろおろしたよね。大の大人が。
ぷぷぷ。思い出しちゃった。可笑しかったなぁ。
可愛いって思ったよ、マジで。
”ああ、この人を愛してる”って本気で思った・・・。判った。



あなたはやさしかった。
こんな僕を・・・
この僕の想いに応えてくれた。
でも、僕達の許されない恋はあなたを苦しめはしなかった?
僕は子供で、わがままで、いつもあなたを困らせた。
僕の想いは重荷でしたか?
迷惑かもしれないけれど、あなたを想うことを止めない。止められない。
矛盾しているけど、どっちも本音なんだ。
迷惑かけたくない、重荷になりたくない。でもあなたを愛しています。
やっぱり、わがままでごめんなさい。
いつも迷って、悩んで・・・。
こんなんじゃダメだね。早く大人にならなくちゃ。
あなたに釣り合うような大人に。
時間がない。急いで、早く。
だから、少し待っていて。あなたに相応しい大人になる。
だから、だから、今はこのまま見守っていて。



***



別れはやって来る。
そんなこと初めからわかっていたことだけれど。
あなたとの夢のような日々は甘く、幸せだった分だけ僕の心を傷付けた。
でも、この痛みさえもあなたと共にいたことの証。
あなたが僕に触れた感触を思い出す。優しく労わるように。
僕にあなたを刻み込んで。
痛みを感じられるうちは、あなたと共に生きて行ける。
あなたが側に居なくても。







悲しまないで。

僕達は必ずまた出逢えるから。

愛しいあなたと。

僕達の2度目の出逢い・・・。










えー、なんやわからん内容になってしまいましたね。すいません・・・。
と、とにかくですね。歳の差カップル(15歳くらいと28〜30歳)の想定です。
好きな歌手の歌で、再会を2度目の出逢いっていうところがあるんですが、それを聴いたときうーん、書きたいなって思ったんです。で、別離が待っている(大げさ!)・・・というようなことをつらつらと書いてたらこんなんに仕上がってしまったのよ。うう。
この”僕”ちゃんには名前すらないというていたらく。あああ。
でも、この人たちの幸せなお話も書いてあげたいな。そのときは読んでやって下さい。←迷惑??
ともかく、最後まで読んでいただきありがとうございました!


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